亡き夫のこと

亡き夫のこと

覗かないで、と夫が首を振った理由

「これ、消して。」― 病室で、娘が託されたものある日のことです。仕事を終え、病室にお見舞いに向かうと、そこにはすでに高校帰りの娘が来ていました。主人はその日、呼吸が苦しそうで声も出せず、何かを娘に伝えようと、手に持ったスマホを指差していまし...
亡き夫のこと

そのままでいい、夫のスマホとわたしの時間

亡き夫のスマホが出てきた日。ひとり暮らしの小さな家には、かつて家族4人で暮らしていた頃の荷物がまだ、ぎっしりと残っています。ずっと手をつけてこなかった主人の私物。ようやく「そろそろ片付けようかな」と思って開けてみたら…出てきたんです。スマホ...
亡き夫のこと

「父の日」 主人の好きな色を仏壇に

父の日立ち寄ったスーパーの隅っこに少しだけお花がある。赤が好きだった主人、赤色の花があったのでちょっと買ってみた。ビールグラスを花瓶として(笑)お線香を上げて「おつかれ〜今日も幸せな1日だったよ」と報告しました。おいおい!ビールグラス使うな...