40才

亡き夫のこと

覗かないで、と夫が首を振った理由

「これ、消して。」― 病室で、娘が託されたものある日のことです。仕事を終え、病室にお見舞いに向かうと、そこにはすでに高校帰りの娘が来ていました。主人はその日、呼吸が苦しそうで声も出せず、何かを娘に伝えようと、手に持ったスマホを指差していまし...